kisetsu200708_t.gif 8月・ブッポウソウ



ブッポウソウ
イラスト:折笠由香利
 
 
ブッポウソウ【仏法僧】
Eurystomus orientalis ブッポウソウ目ブッポウソウ科
全長:30cm

夏鳥として九州、四国、本州に渡来する。
見られる主な場所は、 平地から山地の林や寺社林、湖沼や農耕地に隣接する林など

高木の上や空中での生活が多く、低い所に降りることは少ないそうです。また、昆虫類等を主食とし、飛翔しながら採食します。
「ブッポウソウ」と鳴く鳥は、この鳥だと思われたので「ブッポソウ」と名づけられたが、実は、「ブッポウソウ」と鳴く鳥は、「コノハズク」だと判明したので、以後、コノハズクを「声の仏法僧」で、この鳥を「姿の仏法僧」というそうです。ちなみに、ブッポウソウは、「ゲェゲゲゲ」と鳴くそうです。
俳句では、「仏法僧」というと「コノハズク」のことを指すそうです。『鳳来寺山のブッポウソウ』という歌が、最近、テレビで放送されたので、聞いたことがある人もいるかと思いますが、これも、「コノハズク」のことを指しています。
近年、数が減ってきて山口県カテゴリーでは、絶滅危惧IA類、環境省カテゴリー では絶滅危惧II類に指定されています。そう思うと、何かと話題になるのは、「声のブッポウソウ」ですが、「姿のブッポウソウ」も、もっと注目されてもいいかもしれませんね。