1月・タンチョウ
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イラスト:折笠由香利 |
タンチョウ【丹頂】 Grus japonensis Red-crowned Crane ツル目ツル科 全長:約150cm 繁殖地は北海道東部とウスリー川流域から中国北東部を含むアムール川中・上流域。大陸のものは朝鮮半島と中国の長江下流域に渡って越冬する。北海道東部では留鳥として生息する。 見られる主な所は、湿地や河川、湖沼、農耕地、草地など。餌付けされている釧路湿原周辺で越冬する。 主に植物の種子や魚類、昆虫類も食べる。 大正時代に絶滅寸前になりましたが、保護対策の結果、2004年の調査では900羽を超えるまでに回復しました。しかし、湿原での営巣数は、飽和状態にあるといわれて、湿原の開発も進んでいることから将来が心配されています。 「丹頂」の「丹」は赤、「頂」は頭頂部の意味。赤い頭頂部には普通の羽毛はなく赤い皮膚が裸出しています。 英名では、Manchurian Crane, Japanese Crane ともいいます。アイヌ語では、サロルンカムイ(湿原の神)といいます。漢名では、仙客、仙禽といいます。これは、仙人の乗り物であるという伝説から来てます。 1952年に特別天然記念物に指定。「レッドデータブック」絶滅危惧Ⅱ種類。「種の保存法」国内希少野生動植物種。「IUCN レッドリスト」絶滅危惧IB種類。「ワシントン条約」附属書Ⅰ、「ボン条約」附属書Ⅰ掲載種。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版) 『鳥名の由来辞典』(柏書房) |