4月・ウグイス
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イラスト:折笠由香利 |
ウグイス【鶯】 Cettia diphone Bush Warbler スズメ目ウグイス科 全長:雄・約16cm 雌・約14cm 漂鳥として全国に生息する。 見られる主な所は、平地から山地の林、ササや藪が生い茂る潅木林、公園、垣根、植栽地など。 昆虫類とそのっ幼虫、クモ類を食べる。 ウグイスは、昔から"うぐひす"という名で呼ばれてきました。奈良時代には一部で"ほほきどり"(法吉鳥)とも呼ばれていました。「梅に鶯」は奈良時代から歌に詠われたり絵に描かれたりしましたが、ウグイスが特に梅の木にとまる習性があるわけではありません。 春早く鳴くことから春告鳥、報春鳥、花見鳥などと呼ばれたそうです。 繁殖期の囀りの「ホーホケキョ」を「法、法華経」あるいは「宝、法華経」と聴こえるというのは有名です。この鳴き声から、経読鳥ともいうそうです。他に警戒声の「ケキョ、ケキョ」というのは、俗に「谷渡り」といわれてます。 日本では、飼い鳥としても飼われてきました。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂) 『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版) 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社) 『鳥名の由来辞典』(柏書房) 『俳句の鳥・虫図鑑』(成美堂出版) |