8月・オオヨシキリ
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イラスト:折笠由香利 |
オオヨシキリ【大葦切】 Acrocephalus arundinaceus Great Reed Warbler スズメ目ウグイス科 全長:約18cm。オスがやや大型 夏鳥として九州以北に渡来、南西諸島には旅鳥として渡来。 見られる主な所は、平地から山地のアシ原、潅木のある草原など 食べるものは、昆虫類やその幼虫、クモ類。 "よしきり"はヨシキリ類で、オオヨシキリ、コヨシキリを含みますが、オオヨシキリを指している場合が多いです。 室町時代から、"よしすずめ"の名で知られ、安土桃山時代では、"よしどり"、"よしはらすずめ"、"あしすずめ"の名が見られ、江戸時代前期から"よしきり"と呼ばれるようになったそうです。江戸中期では、"おほよしきり"と"こよしきり"とは区別されるようになったとのことです。 「ギョギョシ」と鳴くことから、"ぎょぎょし"(肥前、筑前)、"ぎゃうぎゃうし"(出雲、四国)、"ぎゃうぎゃうじ"(越中)という方言もあるそうです。 漢字で、「葦切」と書くことから、「葦の茎に穴をあけて、虫を食べるから」という説があるそうですが、この習性は、ツリスガラやオオジュリンのものだそうです。『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社)では、ヨシ群生地を繁殖地として営巣することから、「ヨシに限る」から"よしぎり"という名になったのではないかと推測しています。 「日露渡り鳥条約」「日中渡り鳥条約」指定種 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社)『鳥名の由来辞典』(柏書房) |