5月・コサメビタキ
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イラスト:折笠由香利 |
コサメビタキ【小鮫鶲】 Muscicapa dauurica Brown Flycatcher スズメ目ヒタキ科 全長:13cm 夏鳥として九州以北に渡来 見られる主な所は、平地から山地の比較的明るい林などです。 飛行する昆虫類、木の実を食べます。 ロシアのバイカル湖付近から極東地域や中国北東部・サハリン・日本およびインド・ヒマラヤで繁殖し、東南アジア・中国南部・インドなどで越冬します。 名前の「鮫」は、「鮫色」の意味です。鮫色は、ざらざらした鮫皮を干した色で、「鈍色」に近い、暗い灰色です。 飛行中の小昆虫を捕らえて枝に戻る行動から"こあがり"(小揚り)の異名があります。江戸時代中期から"こさめびたき"の名で呼ばれます。 「日露渡り鳥条約」「日中渡り鳥協定」指定種 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『鳥名の由来辞典』(柏書房)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社) |