7月・コアジサシ
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イラスト:折笠由香利 |
コアジサシ【小鯵刺】 Sterna albifrons Little Tern チドリ目アジサシ科 全長:20~28cm 夏鳥として本州以南に渡来、北海道ではまれです。 見られる主な所は、海岸から沖合いまでと、内湾、港、湖沼、池、河川など。 小魚を食べます。 水面の少し上空を飛び、空中にホバリングしながら小魚を探し、発見するとダイビングして捕らえます。 鯵刺の「刺し」は、突き刺すの意味ではなく、「鳥刺し」の"刺し"からきています。鳥刺しとは、「細い竿の先に鳥もちを巻いて、その竿を鳥に向かって素早く差し出して捕ること。また、こうして鳥を捕る人のこと」です。「鯵」は魚の種ではなく、ごく普通にいる魚の意です。したがって「鯵刺」は、「魚を捕る鳥」という意味になります。 「レッドデータブック」絶滅危惧Ⅱ類種。「種の保存法」国際希少野生動植物種。「日米渡り鳥条約」「日露渡り鳥条約」「日豪渡り鳥協定」「日中渡り鳥協定」指定種。「ボン条約」附属書Ⅱ掲載種。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社) |