12月・ノジコ
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イラスト:折笠由香利 |
ノジコ【野路子】 Emberiza sulphurata Japanese Yellow Bunting スズメ目ホオジロ科 全長:14cm。 夏鳥として、中部地方以北に局地的に渡来し、暖地では越冬する個体もいる。 平地から山地の、林床にササや草などがある林や潅木林など。 地上で昆虫類やクモ類を採食。草木の種子なども食べる。 冬期は、中国南部や台湾・フィリピンに渡って過ごします。一部は日本南部にも残ります。 江戸時代前期から"のぢこ"の名前で知られています。"やちこ"の異名もあります。 "のぢこ"の名は、渡りのときに草原(野地)でよく見られるからです。(『鳥名の由来辞典』から。『山渓名前図鑑 野鳥の名前』では、本種の棲息状態や生態からは、この説に賛成しがたいと載ってます。) 季節は「夏の鳥」です。 「レッドデータブック」準絶滅危惧種。「日中渡り鳥協定」指定種。「IUCN レッドリスト」絶滅危惧II類種。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『鳥名の由来辞典』(柏書房)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社) |