1月・マナヅル
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イラスト:折笠由香利 |
マナヅル【真鶴】 Grus vipio White-naped Crane ツル目ツル科 全長:127cm。 鹿児島県に定期的に渡来する。他の地域では不定期。 水田や畑などの農耕地、湿地、河川など。 主に植物の種子や魚類が主食。昆虫類も食べます。 モンゴル北東部から中国東北地方・ウスリー川流域にかけてのアムール川上中流域で繁殖し、中国の長江下流域や朝鮮半島・鹿児島県出水平野で越冬します。 江戸時代はナベヅルに次いで全国に渡来していましたが、大正期から出水平野周辺に限られ、他の地域ではまれになってしまいます。 出水平野は1952年に「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として特別天然記念物に指定されます。 第2次世界大戦後には数十羽まで減少しましたが、現在では、毎年2000羽前後が渡来するまで回復しました。 鎌倉時代から"まなづる"の名で知られています。 「レッドデータブック」「IUCN レッドリスト」絶滅危惧II類種。「種の保存法」国際希少野生動植物種。「日露渡り鳥条約」「日中渡り鳥協定」指定種。「ワシントン条約」附属書Ⅰ。「ボン条約」附属書I掲載種。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『鳥名の由来辞典』(柏書房) |