7月・コルリ
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イラスト:折笠由香利 |
コルリ【小瑠璃】 Luscinia cyane Siberian Blue Robin スズメ目ヒタキ科 全長:約14cm 夏鳥として中部地方以北に渡来。 平地から山地のササなどの下草が茂る林で見られます。 ミミズや昆虫類の幼虫を採食する。 雄は上面が暗青色で、眼先と側胸は黒色、下面は白色。雌は上面はオリーブ褐色で、尾に青みがあり、下面は淡褐色。 種小名はギリシア神話で、濃青の泉に変えられたニンフの名キュアネに由来します。 オオルリ、ルリ、ルリビタキの類は、江戸時代から"るりてう"(瑠璃鳥)、安土桃山時代から"るり"として知られて、江戸時代中期になって"おほるり""こるり""るりひたき"と区別されるようになりました。 "ちはひるり"の異名があります。オオルリが梢に止まって囀るのに対して、コルリが茂みの中を歩き回るからだそうです。 「日露渡り鳥条約」「日中渡り鳥協定」指定種。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『鳥名の由来辞典』(柏書房) |