10月・カササギ
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イラスト:折笠由香利 |
カササギ【鵲】 Pica pica Magpie スズメ目カラス科 全長:約45cm 留鳥として、佐賀県を中心とした福岡県、熊本県、長崎県に生息します。 平地から低地の市街地、村落、農耕地、草地、川原、林などで見られます。 雑食性で、動植物など何でも食べます。 英文学では白黒2色のもつ二面性から不吉な鳥とされます。アジアでは陽気な鳥で幸福をもたらす鳥と考えられています。韓国では国鳥、佐賀県では県鳥に指定されています。 もともとわが国にはいなかった鳥ですが、秀吉が朝鮮に出兵した時、持ち帰ったといわれます。 "かささぎ"は奈良時代に舶来したことがあり、この名で奈良時代から知られています。 7月7日の七夕の夜に鵲が翼を列ねて天の河に橋をかけ織女を渡したという伝説が古くから中国から伝わってます。 "かちがらす"ともいわれています。 英名のMag-は女性名のマーガレット、-pieは白黒2色という意味でありますが、この語はもともとカササギを意味するラテン語picaが古フランス語を通じて変形したものです。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『鳥名の由来辞典』(柏書房)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社) |