kisetsu201208_t.gif  8月・アマサギ



アマサギ
イラスト:折笠由香利
 
 
アマサギ【猩々鷺】
Bubulcus ibis
Cattle Egret
コウノトリ目サギ科
全長:50cm
夏鳥として本州以南に渡来します。北海道南部ではまれで、暖地では越冬もする。
平地の水田、湿地、草地、放牧場などで見られます。
カエル、トカゲ、バッタなどを採食します。

繁殖地は、日本・東南アジア・インドのはか、イベリア半島、アフリカ、オーストラリア、北アメリカに点々とあります。日本には、夏鳥として渡来して、繁殖します。

水牛や牛について歩き、驚いて飛び出すバッタやカエルを捕えて、食べます。英名はこの習性に由来しています。

日本では、室町時代の文献に"あまさぎ"の名が見られます。
漢字名の「猩々鷺」は、猩々という酒好きの想像上の動物から由来しています。
和名のアマは、繁殖羽の色を飴色と表現したものです。

日本でも、"うしさぎ"という異名があり、牛の後をついて歩く習性からきています。

「日米渡り鳥条約」「日豪渡り鳥協定」「日中渡り鳥協定」指定種   「ワシントン条約」付属書III掲載種

参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)  『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)  『鳥名の由来辞典』(柏書房)  『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社)