9月・ホウロクシギ
|
イラスト:折笠由香利 |
ホウロクシギ【焙烙鷸】 Numenius madagascariensis Eastern Curlew チドリ目シギ科 全長:63cm 旅鳥として全国に渡来する。西日本に多いです。 干潟や海岸の砂地、水田、湿地などで見られます。 カニ、エビ、シャコなどを好んで食べます。 繁殖は、中国北東部、カムチャッカ半島・シベリア北東部の数か所、冬は、台湾・フィリピン・オーストラリアなどに渡ります。日本では、春秋の渡りのときに見られます。 ダイシャクシギと似ているので、古くから一緒に"だいしゃくしぎ"と呼ばれていたと思われます。江戸時代後期から"ほうろくしぎ"として区別されるようになったそうです。 ホウロクシギについての語源については定説がありませんが、焙烙という素焼きの土鍋に似ているということからついたと思われます。 「レッドデータブック」絶滅危惧II類種。「日米渡り鳥条約」「日露渡り鳥条約」「日豪渡り鳥協定」「日中渡り鳥協定」指定種。 参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂) 『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版) 『鳥名の由来辞典』(柏書房) 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社) |