sekai201008_t.gif ホロホロチョウ



ホロホロチョウ
イラスト:ヨシコ
 
 
ホロホロチョウ【珠鶏】
Numida meleagris
Helmeted Guineafowl
キジ目ホロホロチョウ科

全長:53~63cm。
サハラ以南のアフリカに9亜種が分布。乾燥した草原や明るい林に生息
草の種子、木の実やシロアリなどの小動物を食べる。水分は、食物中の水分と植物につく露によって補う。

20~200羽の群れで生活し、1日に数十kmも歩くことがあります。飛翔力はありますが、外敵から走って逃げます。

15世紀ころから食肉用としてヨーロッパに輸出されました。
マダガスカル・アラビア半島では人為的に持ち込まれたものが野生化しました。

江戸時代にオランダ船により"ポルポラート"の名で輸入され、"ポルポラート"が訛って、"ほろほろあとり"を経て"ほろほろてう"になったと考えられます。「ほろほろ」と鳴くからという説もありますが、実際はギャアギャアという騒々しいものです。「ほろほろ」はもともとキジやヤマドリの羽音の形容です。

漢字の珠鶏は、散在する白斑の模様に由来します。


参考文献:「世界鳥名事典」(三省堂)『世界鳥類大図鑑』(ネコ・パブリッシング)『鳥名の由来辞典』(柏書房)